KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~





そうだ…





確か今日、屋上で駿河くんがあたしの膝に…





「そ、それは…





駿河くんが勝手にしてきただけで……」





「でも、嫌ではないんでしょ…?」





嫌、というかむしろ……





「…嬉しい、かな」





さすがに人前でされたら恥ずかしいけど…





「…好きなんだ?」





…好き……?





あたしが駿河くんのことを??





…そうなのかなぁ……





いまいちよく分からない





「…分かんない」





素直にそう言うと、





「…まぁ、璃那って初恋まだだもんね」





そうなんだよね





だから、好きってどういう気持ちなのかよく分かんないんだ





「好きって……何?」





最後の一口を食べてそう聞く





「そのうち、分かるよ





てか、あいかわらずパフェは食べるの早いねぇ…」





呆れた顔でそう言う姫華にあたしは笑顔で答える





「うん!」









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