KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~





ポツリ、と呟いて、電子レンジで夕食を温める





あたしの両親は、共働きだ





特に、お金に困っているというわけではない





あたし、一人っ子だし





お母さんが言うには、お金はあっても困るものじゃないから、だそうだ





楽しそうに働くお母さんの姿を見て、寂しいなんて言えるわけない





あたしは、ふと感じた寂しさを紛らわせるためにテレビをつけた





夕食を口に運びながら、特に面白くもないテレビを見る





駿河くんは、今何しているんだろう…





いつの間にか、そんなことを考えていた





「…何考えてんだろ……





駿河くんが何をしていようと、あたしには関係ないことだよ…」





食べ終わった皿を洗い、お風呂場へ向かう





お風呂掃除したら、課題しなくちゃ…





何かに集中しないと孤独を感じそうで怖かった









< 355 / 356 >

この作品をシェア

pagetop