KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~
ポツリ、と呟いて、電子レンジで夕食を温める
あたしの両親は、共働きだ
特に、お金に困っているというわけではない
あたし、一人っ子だし
お母さんが言うには、お金はあっても困るものじゃないから、だそうだ
楽しそうに働くお母さんの姿を見て、寂しいなんて言えるわけない
あたしは、ふと感じた寂しさを紛らわせるためにテレビをつけた
夕食を口に運びながら、特に面白くもないテレビを見る
駿河くんは、今何しているんだろう…
いつの間にか、そんなことを考えていた
「…何考えてんだろ……
駿河くんが何をしていようと、あたしには関係ないことだよ…」
食べ終わった皿を洗い、お風呂場へ向かう
お風呂掃除したら、課題しなくちゃ…
何かに集中しないと孤独を感じそうで怖かった