KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~




あたしは、駿河くんが大事そうに持っている物体を指さして、聞いた




「!」


すると、突然空気というか……駿河くんの雰囲気ががらりと変わったのが分かった…




「お前には、関係ないことだ」


聞いちゃいけないことを聞いてしまったみたい…



駿河くんは、すごく冷たくて……まるで今にも人を殺しそうな、そんな目をしていた




「…ごめん、なさい……」



「………」




あたしは、この空気を何とか変えたくて、話題を探す



……けど、結局見つからなくて…




「あの…教室、戻っていい……ですよ?」



女子から騒がれているらしい駿河くんに、ため口は聞きにくい


……たとえ同い年だとしてもね…









< 38 / 356 >

この作品をシェア

pagetop