KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~






――カランカラン…




「いらっしゃ……あ、鋼柳か」




「……ただいま」



そう一言言うと、昇(しょう)は、穏やかな笑顔で言った



「おかえり。上手く殺った?」



「ん…首切ったし、生きてることはない」




昇は小さく頷き、お疲れ様、と言うと櫻華を見て、苦笑した



「いくら人がいなかったからって、そのまま持って帰るのはどうかと思うよ?万が一見られたら、どうするの…?」




普通は、刀を持っているのも見られたら、まずいから布かなんかを被せて持ち運ぶんだが…



「大丈夫…人はいなかった。視線も、気配も、何も感じなかったし。



心配しなくても、学校と試験の時ぐらいは、ちゃんと隠す」



バレなきゃいいんだろ…









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