KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~





俺が目を覚ましたのは、昼過ぎだった



「ん……」




他人の目の前で、熟睡したなんて、初めてだ



そう思い、姉崎を見ると……




「寝て…る?」



スヤスヤと、寝息を立てていた



俺は、とりあえず、姉崎を横にねかした



「フア~……


もう一眠りするか…」



いや、また寝たら、起きたときには日が暮れてるかも……




俺は仕方なく、起きておくことにした





「櫻華は……」



ちゃんと俺の傍にある




「…暇だ……」



俺が寝たとき、姉崎はこんなに暇だったのか……




俺は姉崎の頭に手を伸ばし、サラサラの髪に指を通す




「…あ、俺が触ったら、汚れるか……」


たくさんの人を殺した俺が、純粋な姉崎を触っちゃいけない気がした









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