KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~





「駿河くんはもう寝ないの??」




大きく伸びながら聞く姉崎に、




「あぁ……寝過ごしそうだし、やめとく」


と言った




「……駿河くんって…――――」


―――バンッ




「璃那ちゃんッ!!」




突然、屋上の扉が開き、男の声が響いた




「……蜜屡くん…」


ボソッと聞こえた姉崎の声に、俺は反応した




…ミツル……?




「やっぱここにいたのかぁ~……



朝から探してたんだよ?」



屈託のない笑顔で俺達に近づいてくる




俺の存在には、まだ気付いていないようだ





「ん…?


………もしかして、噂の駿河くん??」


やっと俺がいることに気付いたのか、そんなことを聞いてきた









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