KILLER DOLL~君が教えてくれたこと~
「…ただ………」
いつものくせで、ただいま、と言ってしまいそうになった
家じゃないって、さっき言ったのに、ただいまなんて言えない
「あ、鋼柳!
おかえり」
俺の努力も虚しく、昇のせいで水の泡だ…
「…約束通り、連れてきた」
俺の後ろで、不安そうにしている姉崎を、昇の前に押しやる
「あぁ…この子が……
あ、長澤 昇(ながさわ しょう)です
鋼柳の……親みたいなもんだと思ってくれていいよ」
まぁ、血は繋がってないからな
「えと……初めまして…
姉崎璃那です……」
俺をチラチラ見ながら自己紹介をする姉崎