Fortune Presenter
本当は
大丈夫じゃなかったのかもしれない。

でも、
それを悟られたくなかった。



頼ったら

母のように居なくなってしまうのではないか

そんな不安があって
毎日良く眠れないだなんて

誰にも相談できなかった。



「お母さん…」



本当は不安で
怖くて
堪らない。

逃げ出したい。

でも…
逃げだす勇気のない自分がいた。


だから、私は自分に言い聞かせていた。



“大丈夫”と…



―ピーンポーン


そして
その日の夜

あの訪問者はやって来た―……。






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