Fortune Presenter
「本当は今日から暮らす話で
自分のアパート引き払っちゃったんだ…」



シュンって下をむく一成さん。

そ、そ、そ、そんな顔してもダメですっ!!



「大家さんには
もう家出るって言ってあるし
次に入る人も決まっちゃったんだって。」



ウルウルした目で見てもダメっ!!
アンタ、チワワ!??

私はボーダーコリー派なんだから!!



「ゆきちゃん…」

「……っ……。」

「俺と一緒に住もう?」



クゥン、と鳴いた声がした。
正しくは、鳴いた気がしたのだ。
猫よりも犬派な私。

そんな目で見つめられたら…
そんな顔されたら…





嫌って言えないじゃないのよ!!

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