Fortune Presenter
「いいいい一成さんっ!??」



我に帰った私の前には
ぎゅむ、と私を抱きしめる
一成さん。

ぎゃぁぁあああああっ!!!



「嬉しいから、パパからの抱擁だよー。」



抱擁じゃないわいっ!!!!

男に免疫が存在しない私にとっては
抱きしめられるだなんて
初・体・験☆

っておかしくなってきた。

あぁ…

視界が回る。



「あれ、ゆきちゃん!??」



遠くで
一成さんが私を呼んでいる気がした。



「ゆきちゃんっ!!」



慌てたような声と共に
私は意識を手放した。
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