Fortune Presenter
目を覚ませば

今までの事が嘘で

これから起こる事が本当だったらいいのに…

なんて都合のいい現実はなかった。



「ん……」

「ゆきちゃん?」



目を覚ませば
目の前には一成さん。

あぁ、やっぱりお母さんはいないんだ。

理解していたはずの現実が
私の胸に突き刺さった。



「大丈夫?」

「はい。」



一成さんの問いに答えれば
一成さんは苦笑した。



「嘘つき」



そして、一言呟いた。

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