Fortune Presenter
嘘?
何が??
私は、大丈夫だよ?

不思議に思い一成さんを見上げれば
一成さんは困ったように笑った。



「無理、してるよ。」

「え?」

「無理しなくていいよ。」

「……っ…。」



そして、私の頭を優しく撫でてくれた。

何度も
何度も
優しく撫でてくれて
私の視界は次第に滲みはじめた。

大丈夫なのに…
私は、もう、大丈夫なのに……



「泣きたいなら泣いたらいいよ。
今日泣いて、明日笑えばいいだけなんだから。」




そんなこと言わないでよ。
強くなろうとした自分が壊れてしまうから。
私は、強くならなくちゃいけないんだから…
甘えちゃいけないんだから…

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