Fortune Presenter
客間…使ってくれても良かったのに。
もしかして、私に気を使ってソファーに寝てくれたのかな…?

なんて都合の良いように解釈して
私は一成さんに布団をかけた。



「ん…ぅー…」



一成さんは寝返りを打って
布団を引っ張った。

私はまだ布団を持っていて
一成さんの腕の中に
布団ごと巻き込まれる。



「っ!!」



本日二度目の腕の中。
だけど、先ほどとは違って
ぎゅっと抱きしめられた。



「……ぇ…さん…」



ポツリと呟かれたのは
紛れもなく
母の名前。
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