Fortune Presenter
「広いな…。」



母と居たときも
一成さんといた時も全く感じなかったのに
何で、一人だと感じるんだろう。

私が一人苦笑したとき
場所を指定するメールが届いた。



「さて行きますか。」



私はバッグを持って玄関に立つと
ゆっくりとドアを開けた。

バタン

ドアが閉まる音がやけに大きく感じた。
久しぶりに外に出た気がする。
実際はそんな事ないのだけれども。

私は苦笑し
みなみとの待ち合わせ場所へ急いだ。
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