Fortune Presenter
「お母さんっ!?」



ビックリして
母の顔を見たけど
生き返ったわけじゃなかった。


何で力が抜けたのかなんて
分からない。

でも、
きっと母が
安心してくれたんだと思う。

私はお守りを握り締めると
看護師さんの方を見て
頭を下げた。


「もう、大丈夫です。」


「本当に?
無理しなくて良いのよ?」


「本当に大丈夫です。」


もう
心配は掛けない。








“私は大丈夫”




そう自分に言い聞かせた。

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