『縛』
/古キズと愛の量
「・・・で、
こりゃあ、
どういうことだ
志央」
目の前のソファセットに
怒り爆発といった表情で
踏ん反り返る
お兄ちゃんがいて。
「だから、
サラと
付き合うことになったって
さっき電話でもいったでしょ。」
全く動じない志央と・・・
「んなことは、聞いてねぇ
俺が、大事に
面倒みてきたサラを、
お前が家に連れ込んでる
この状況を説明しろ!
っつってんだよ
大体、お前に
サラの面倒なんざ、
見れるわけねえだろ?!」
・・お兄ちゃん、
怖いって。
大体、お兄ちゃん、
私に対して、
過保護すぎなんだよ。
・・なんて、今ゆったら
収まんないんだろうな。
『俺がって何だよ?!
サラは、ニーノのモノぢゃ
ないだろ!』
『あぁ?このガキ!
珍しく興奮して
きやがったな?!』
『いっつも、テメーが
テッペンみてーな
ツラしやがって
サラも俺も大人なんだよ!』
ああ・・・
二人とも、
とうとう、英語で、
バトルを始めてしまった。
もう、このスピードじゃ
聞き取れないし。
どうしよう・・・。
ああ・・・
志央は、とうとう
胸倉をつかまれていて。