『縛』
「サラ。お前、本気でアイツと
付き合うつもり
してんのか?」
エレベータの中で、
お兄ちゃんが問う。
どうしたらいいのか、
わかんない。
「怒らないから、
思った事言ってみ?」
答えを促される。
「わかんない。自分でも。
どうしたいのか。」
「じゃあ、質問を変えるけど
お前、どうして
ここに来たんだ?」
それは・・・
「アイツ、八割方、
気付いてたぞ。
お前、また、
ちゃんと話してないんだな。」
お兄ちゃんの眼は、
いつになく厳しい。
「言えないんだよ。
いつだって、怖くて・・
言えなくなるんだよ。」
目頭が熱くなる。
「サラ。
その理由が理解できるまで
二度と奴に会うな。
志央は、本気で
向き合おうとしてる。
アイツに対して失礼だ。
それが最低限の礼儀だと
思うがな。」
厳しい言葉。
その内容は、正しいと思う。
私は・・・ズルイ。
そう、言われても、
当然だとおもう。
けれども、何となく、
話の内容も見えなくて、
説明もなく
突き放されたような状況に、
納得がいかなかった。
付き合うつもり
してんのか?」
エレベータの中で、
お兄ちゃんが問う。
どうしたらいいのか、
わかんない。
「怒らないから、
思った事言ってみ?」
答えを促される。
「わかんない。自分でも。
どうしたいのか。」
「じゃあ、質問を変えるけど
お前、どうして
ここに来たんだ?」
それは・・・
「アイツ、八割方、
気付いてたぞ。
お前、また、
ちゃんと話してないんだな。」
お兄ちゃんの眼は、
いつになく厳しい。
「言えないんだよ。
いつだって、怖くて・・
言えなくなるんだよ。」
目頭が熱くなる。
「サラ。
その理由が理解できるまで
二度と奴に会うな。
志央は、本気で
向き合おうとしてる。
アイツに対して失礼だ。
それが最低限の礼儀だと
思うがな。」
厳しい言葉。
その内容は、正しいと思う。
私は・・・ズルイ。
そう、言われても、
当然だとおもう。
けれども、何となく、
話の内容も見えなくて、
説明もなく
突き放されたような状況に、
納得がいかなかった。