『縛』
「鈴木、ちょっと・・・
相談あるんだけど。いいか?」
「何よ?」
その週の金曜、
同期の男に呼び出された。
多分、内容は、
『佐伯さんとコンパがしたい』
等、その類だろう。
聞くまでもないが・・・
この場で言わせて、
便乗者を増やす訳にも
いかないので、付いていく。
この時間の
喫茶スペースは、人もまばらで
今日に至っては、
誰もいなかった。
「鈴木、何のむ?」
「コーヒー。
ブラックで宜しく。」
「任せたまへ」
彼は、私の分の
カップを渡してくれた。
「で、相談なんだけどさ。」
ものスゴイ笑顔。
もう、これは、間違いないな。
内容を聞かずとも確信した。
「人の人脈を利用して、
コンパ開催とかいうなよ。」
先手を打った。
「あっ、何だよ!
聞いてくれたって
いいじゃん。」
彼は、バツのわるそうな
表情で言う。
「聞いてやるけど、
内容が伴わなかったら、
三ヶ月分の食券おごりだけど。
どうする?」
「・・・諦める。」
彼は、肩を落とした。
根性のない奴・・・。
相談あるんだけど。いいか?」
「何よ?」
その週の金曜、
同期の男に呼び出された。
多分、内容は、
『佐伯さんとコンパがしたい』
等、その類だろう。
聞くまでもないが・・・
この場で言わせて、
便乗者を増やす訳にも
いかないので、付いていく。
この時間の
喫茶スペースは、人もまばらで
今日に至っては、
誰もいなかった。
「鈴木、何のむ?」
「コーヒー。
ブラックで宜しく。」
「任せたまへ」
彼は、私の分の
カップを渡してくれた。
「で、相談なんだけどさ。」
ものスゴイ笑顔。
もう、これは、間違いないな。
内容を聞かずとも確信した。
「人の人脈を利用して、
コンパ開催とかいうなよ。」
先手を打った。
「あっ、何だよ!
聞いてくれたって
いいじゃん。」
彼は、バツのわるそうな
表情で言う。
「聞いてやるけど、
内容が伴わなかったら、
三ヶ月分の食券おごりだけど。
どうする?」
「・・・諦める。」
彼は、肩を落とした。
根性のない奴・・・。