『縛』
そんなに、
時間が空いたはずはないのに、
二人に追い付く事は、
できなった。


上がり切った呼吸を調えながら
路上にでて、左右を見渡す。

さすがに、これ以上
探し回ることは、
無駄な事だと感じて足を止めた


「クッソ・・・」


少し日が長くなりだしたとはいえ、
すっかり、夕日も姿を潜めた
空を仰ぎ、大きく息を吐いた。



今週


何度、

ため息をついただろう?


何度、連絡を取ろうとして
やめただろう?


どの位、同じ動作を
繰り返したんだろう。



自分だけが、
振り回されてる様で
虚しかった。


でも、さっきの一言で、
サラも、俺の事を
少なからず
思って過ごしていたんだと
わかった。




今すぐ、会いたい


顔を、みたい。



抱きしめたい。








サラと


同じ時間を


過ごしたい。








 
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