『縛』
これが・・・
本当に
快楽の後なのか・・・?
俺には
理解ができなかった。
サラの容姿からは
想像できないほどの
キズだらけの背中。
「もう、いいでしょ。」
彼女は言って、
シャツに袖を通した。
「まだ。」
とっさに、背後から、
彼女を腕に抱きとり、
羽織りかけたシャツを、
その両腕に絡めた。
「やだっ?!」
サラは赤くなって、暴れる。
「鞭とか、木馬とかは
流石に退くけど・・・
この位の縛りが、
あったほうが
サラは言うこと
きくんだよな。」
首筋をペロッと嘗めあげると、
彼女が、ガクッと膝を落とす。
「この姿見せといて、
終了、は、ないだろ・・・?
今日こそ抱くから。」
耳を噛みながらいう。
サラの息は、
既に上がっていて
瞳は潤んでいた。
顎をあげ、限界まで、
上を向かせ、瞳を覗きこむ。
「俺好みに、
直しちゃえば
いいんだよな。
サラを。」
そう宣言して、
唇を塞ぎ、
舌で奥を割り込む。
もう、サラは
抵抗らしい抵抗を、
みせなかった。