『縛』
背中に落とされたキスに
身体が反応する。
そこはヤメテ
言えないまま
鈍い痛みを感じる。
爪たてちゃダメだって。
思い出すから!!
あのオトコの指を
唇や身体を・・・
わかってる。
今、こうしてるのは、
志央だって、わかってる。
だから、ヤメテ
私に、アイツの味を
思い出させるような事
しないでよ。
首絞めちゃダメだって。
とうとう、
堪え切れなかった
声が零れた。
キモチイイと思ってる。
また、思ってる。
私は、
志央とだから
感じるっていいたい。
そうなりたいって
思うのに。
支配される快感が
襲ってきて
もう、なんだか、
わからなく
なってくる。
誰でも
いいわけじゃない。
ないのに
私の身体は
また、
痛みに
反応してる。
支配してほしい。
支配されたい。
乱してほしい。
貴方の手で。
食いちぎるほどの
独占欲をぶつけて。