『縛』
『あんた何考えてるのよ?!
人を呼び付けといて!』

美穂ん家へ行くなり、
怒りの攻撃が、襲ってくる。

『あん?!
あやまっただろうが』

思わず、逆ギレしてしまう。

あ?
オレ、謝ったっけ?

まあ、いい。
ききたいこと聞いて、
さっさと帰るか。

『なあ、この子、
今日、泣いてたんだけど、
何でか知ってる?』

さっきのページをめくる。

『え?
何ゆって・・どの人・・
え?!鈴木さん?!
・・知り合いなのっ?』
美穂が驚く。

『ん?
今日、アクアリウムで
泣いてたんだ。』

『え?会ってたの?』

『うーん・・偶然だな。
行ったら泣いてた。』

『は?』

『なあ、彼女、名前
何ていうの?』


知りたかった。

一つでも多く、
彼女の事を。


『えっと・・確か、
鈴木・・沙羅(サラ)
だったかな。』


 
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