『縛』
「えっ、と?
ねえ、志央、これ
何て書いてるの?」
サラが、手を止めて、
こちらを見る。
「え?どれ?」
美穂は、アルファベットの
癖字がきついから、
読めないんだろう。
サラの持ったメモを
覗き込んだ。
「ああ・・bだな。」
言って、彼女の眼をみた。
彼女の髪が、頬にあたって、
思ったより、瞳が近くから
自分を見つめている事を
知った。
「あ。サンキュ。」
サラが、慌てた風に、
ちょっと笑んだ。
今、
彼女も、
この距離に
ドキドキしてるのが
わかった。
初めて、女の子と
キスした時の様に、
自分の鼓動が全身に響く。
彼女が座る、シートの背に
手をかけて、
抱きしめる様に、
引き寄せられるように、
彼女と、唇を重ねた。
柔らかく、
唇をついばむような
キスを繰り返す。
意外に、
サラは、
応えてくれた。
つい、癖で、
そのままシートを倒し、
覆いかぶさる。
「志央・・・。」
彼女は、口を閉ざしたが
言いたいことは、わかった。
後部座席の携帯に、
着信が入ったから。
ねえ、志央、これ
何て書いてるの?」
サラが、手を止めて、
こちらを見る。
「え?どれ?」
美穂は、アルファベットの
癖字がきついから、
読めないんだろう。
サラの持ったメモを
覗き込んだ。
「ああ・・bだな。」
言って、彼女の眼をみた。
彼女の髪が、頬にあたって、
思ったより、瞳が近くから
自分を見つめている事を
知った。
「あ。サンキュ。」
サラが、慌てた風に、
ちょっと笑んだ。
今、
彼女も、
この距離に
ドキドキしてるのが
わかった。
初めて、女の子と
キスした時の様に、
自分の鼓動が全身に響く。
彼女が座る、シートの背に
手をかけて、
抱きしめる様に、
引き寄せられるように、
彼女と、唇を重ねた。
柔らかく、
唇をついばむような
キスを繰り返す。
意外に、
サラは、
応えてくれた。
つい、癖で、
そのままシートを倒し、
覆いかぶさる。
「志央・・・。」
彼女は、口を閉ざしたが
言いたいことは、わかった。
後部座席の携帯に、
着信が入ったから。