『縛』
思い出すと、背筋が甘く痺れ
思わず足を止めた。


ダメだ・・・
忘れなきゃ。


何のために、
気分転換したのか、
分かんないじゃない。


宙に泳がせた視線を、
目線の真っ直ぐ先へ戻し
歩き出す。


・・・どんなに、
ひいき目に見たって、
私は、たった二日間の
出来事を、明らかに、
引きずってる。


きっと、休みの間中、
悶々としてるんだろう。
こんな所は、昔から、
ちっともかわらないんだ。


・・・会社に行くか。
サボった分、
仕事残ってるし。
社会人として責任あるよな
・・・これは。


私は、何かと言い訳をして
仕事をして気を紛らわす事に
決めた。





 
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