『縛』
ひっかかるのは
何で
ニーノが、サラと
繋がってるかだ。
車を降りて直ぐ、
マンションの入口に、
背を向けて歩きだした。
サラんちに
向かって・・・。
どうゆう事か、
聞き出してやる。
不在とか
居留守とか
絶対許さないし。
完全に、八つ当たりが
入って来ている自分に、
苦笑した。
サラの部屋は、玄関灯が
点いているものの、
人の気配はない。
この時間に・・・
なんで出掛けてるんだよ。
インターホンは、
結構この空間じゃ響くから
居ないとなると、押せない。
電話をかけてみるが、話中で。
5分ほどしてかけても、
話中のツーツーという音が
虚しく響くだけだった。
・・・まさか
拒否られてないよなあ?
・・・俺。
強引に個人情報を奪ったし。
よく考えれば、
相手次第じゃ、
訴訟モンだ。
あんまり
熱くならないように
しなきゃな・・。
軽く反省をした。
サラといると、
こんな小さな反省が、
山ほど重なってくる。
なのに、顔をみると
直ぐに忘れてしまい、
事を起こしてしまう。
ほら・・・
こうやって。