『縛』
/エピソード その2
冬の水族館は、静かで、
邪魔が入らなくて、
以前から、大好きだった。
いけないとは思いつつ、
仕事をサボって、
来てしまった。
ここ数日、襲いくる、
何とも言えない寂しさを
忘れたくて。
なのに、私は・・・
泣いてしまっていた
ようだった。
それも、眼の前の青年に、
指摘されるまで、
気づかなかったんだ。
私達の間の、空気を割咲く、
女の子たちの騒ぎ声・・・
私は、要約、気付いた。
眼の前の、青年が・・
誰であるかに。
ああ・・・この子
しってると思ったんだ。
先刻の、自分に歩み寄る
姿を思い出した。
深い青の中に、
浮かび上がった彼を。
どこかで見たと思ったのは、
アルバムのジャケット
だったんだ。
確か、イラスト
だっただろうか
青に溶け込み、
刹那げに、
視線を落としていた
彼の姿を、
・・・覚えていたからなんだ。
妙に印象に残って、
アルバムを買おうかと
迷ったんだけど、忙しくて、
忘れてしまったんだ。
邪魔が入らなくて、
以前から、大好きだった。
いけないとは思いつつ、
仕事をサボって、
来てしまった。
ここ数日、襲いくる、
何とも言えない寂しさを
忘れたくて。
なのに、私は・・・
泣いてしまっていた
ようだった。
それも、眼の前の青年に、
指摘されるまで、
気づかなかったんだ。
私達の間の、空気を割咲く、
女の子たちの騒ぎ声・・・
私は、要約、気付いた。
眼の前の、青年が・・
誰であるかに。
ああ・・・この子
しってると思ったんだ。
先刻の、自分に歩み寄る
姿を思い出した。
深い青の中に、
浮かび上がった彼を。
どこかで見たと思ったのは、
アルバムのジャケット
だったんだ。
確か、イラスト
だっただろうか
青に溶け込み、
刹那げに、
視線を落としていた
彼の姿を、
・・・覚えていたからなんだ。
妙に印象に残って、
アルバムを買おうかと
迷ったんだけど、忙しくて、
忘れてしまったんだ。