愛は要らない


「何か顔についてる?」

「え?・・・なんでもない、です」


顔を逸らして、綾野は少し距離をとる


(警戒されてる?!)


距離をとる綾野に、遥が軽くショックを受ける


「・・・・・・・・・はぁ」


ため息をつくと、綾野が再び遥を見上げた


「疲れてるんですか?」

「・・・少しね」


寝室に戻り、遥はネクタイに手を伸ばす


「疲れてる・・・?だから泊まって来なかったんですか?」


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