愛は要らない
喜ばしい悲劇
夏の暑さが本格的になってきた8月
綾野は、異変を感じていた
「生理が来ない・・・」
カレンダーと手帳を交互に見比べて、綾野は頭を抱える
「6月は来た。7月が来てない・・・。8月来れば、問題ない、よね・・・」
綾野は、少し考えてみた
「・・・あの時、ちゃんと付けてた?」
初めて遥と体を重ねた時、遥は酔っていた
避妊をきちんとしていたのか、確証がない
「遥に聞くわけにもいかないし・・・」