愛は要らない
あれは、間違いなく遥
だが、隣にいるのは・・・
(綺麗な人だけど・・・)
今は、普通会社にいるはず───
何故、女性と買い物を?
そんな疑問に、綾野は慌てて首を振った
(誓約書にあるもの。恋人をつくっても、黙ってること、って)
遥に好きだと言われた
けれど、その好きが必ずしも綾野だけに向けられるわけではない
愛情は様々
その愛を向ける女性も、様々
綾野に縛る権利はない
資格はあったとしても