愛は要らない
「遥が教えてくれたの。でも、貴女には言うな、って」
誓約書のことを、遥が他人に言わないと、約束した覚えはない
勝手に、言わないと思っていただけ
「遥は、何か言っていましたか?」
「・・・・・・妊娠したことは、今更何も言えないけど、失敗だった、って」
「・・・・・・・・・ッ!」
一瞬、お腹に痛みがはしる
「本当は、離婚したいみたい。誓約書に反してるから。でも、まだ18歳の女の子に、そんな酷なことはできないからって・・・」