愛は要らない
優しくした、自分なりに
女性との関係は絶った
ならば、他に何が足りなかった?
何が余計だった?
女性を愛した経験はある
けれど、【綾野】を愛した経験はない
愛したではなく、愛してるから、何も分からなくて、離したくなくて・・・
「・・・・・・わがままだな」
笑って、遥は時間を見ようと、携帯を開く
「家から電話?・・・珍しい、お祖父さんからもかかって来てる」
何か、あったのだろうか?
不安になって、遥は自宅へとかけ直した