愛は要らない


遥の言葉に、綾野は反論出来ない

実際、そうなのだから


「・・・・・・楓と会って、彼女に何を言われたのか、聞いたよ」


遥は体を起こし、綾野の体も起こす


「気づいてあげれなくて、ごめん。不安にさせて、ごめん」

「・・・・・・・・・それを言いに、来たんですか?」


諦めたのか、綾野は逃げようとはしない


「・・・それも、ある。でも、一番は君に会いたかった。ただ、君を迎えに来た。それだけなんだ」


< 321 / 331 >

この作品をシェア

pagetop