愛は要らない
「ママ~、これ何~?しょさいで見つけたよぉ?」
今年小学生になった遥野(はるの)の手には、少し彼女には大きすぎるアルバム
「懐かしい。無くなったと思ってたら、遥が書斎に隠してたのね。どれ?」
「これ、なぁに?」
開かれたアルバムの中には、確かに懐かしいものが隠してあった
「こちらが、先日の会議の報告書です、社長」
「分かった。目を通しておくよ、有沢くん。今日はもう帰っていいよ。明日は結婚式だろう?」