愛は要らない
言われて、結子の顔が赤くなる
「で、ですが・・・」
「いいから。僕もちゃんと出席するからね?」
「あ、ありがとうございます、社長。では、お言葉に甘えて、本日はこれで失礼します」
恥ずかしそうに頭を下げて、結子は部屋を出ていった
「結婚式かぁ、懐かしいなぁ・・・」
「遥────!!!」
思い出に浸っていると、書斎のドアが勢いよく開かれる
「綾野?どうかしたのかい?折角の綺麗な顔が、勿体無い。君は笑ってた方が可愛いよ?」