愛は要らない


女性のパワーは凄いね・・・

なんて、言ってやがる


「貴方はともかく、私は早く休みたいんですが・・・」


落ち着いた様子の綾野は、遥を見上げる


「薄情だね」

「そういう関係です。話しかけて、他の部屋で一晩一緒に過ごせばいいじゃないですか?」


妻としてはあり得ない提案


「彼女とは、お別れをしたんだ。僕からね。だから、彼女と関係を持つ気はないよ」

(変なところで強情ね・・・)


綾野は呆れたため息を漏らす


< 33 / 331 >

この作品をシェア

pagetop