愛は要らない
女性のパワーは凄いね・・・
なんて、言ってやがる
「貴方はともかく、私は早く休みたいんですが・・・」
落ち着いた様子の綾野は、遥を見上げる
「薄情だね」
「そういう関係です。話しかけて、他の部屋で一晩一緒に過ごせばいいじゃないですか?」
妻としてはあり得ない提案
「彼女とは、お別れをしたんだ。僕からね。だから、彼女と関係を持つ気はないよ」
(変なところで強情ね・・・)
綾野は呆れたため息を漏らす