愛は要らない


「1.子どもはつくらないこと。離婚するとき邪魔になるからね。2.恋人をつくっても、黙視すること。これが、僕が君を妻に選んだ理由だよ?3.お互いを愛さないこと」


誓約書の内容を読み終えて、遥はにっこりと笑いかける

その笑顔は、彼が女性に向けるものではない


「問題ありません。貴方が【約束】を守ってくれるなら、私はちゃんと、誓約を守ります」


誓約書を奪い返して、綾野はきっぱりと言い切る


「分かってるならいいよ。僕が君に求めるのは、この3つだけだ」


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