愛は要らない
舞子が、躊躇いながら綾野の名前を呼ぶ
「どうかしましたか?」
「遥のことなのだけど・・・・・・」
舞子が言いたいことを、綾野はすぐに悟った
「最近、外泊が・・・、多いでしょう?その・・・・・・」
「仕事ですから、奥様」
綾野が、はっきりと告げた
「そう、かしら・・・?」
「はい。・・・心配しすぎです」
「そうね・・・。こんな時間にごめんなさい。じゃあ、おやすみなさい」
「はい」
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