愛は要らない


「司書目当てに?」

「そうなんだよ。眼鏡が似合う、綺麗な女性で・・・」


綾野の視線が冷たい


「冗談、だよ?」

「・・・・・・寝ることにします」


本を枕元に置いて、綾野は横になる


「ちょっと待ってよ。僕の説明聞こうよ~」

「痛ッ!枕を取らないでください」


枕を奪われ、綾野は起き上がる


「君が冷たいからだろ?」

「日頃の行いです。自業自得じゃないですか」


枕を奪い返して、綾野は再び横になる


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