愛は要らない
鍵のない檻
滑らかなシーツに、肌が触れる
シルクの寝間着が着なれなくて、昨夜は着なれた寝間着を着て眠りについた
「やぁ、おはよう」
2人で眠りにしては、大きすぎるベッド
先に起きていた遥は、にっこり笑いながら、ネクタイを結んでいる
「・・・・・・7時」
枕元の時計を手にとり、長針と短針を確認する
「結婚式が終わってすぐに仕事なんて、父さんって意外とSだと思わない?」
「そんなこと、私に言わないでください」