一緒
高校生を卒業して、大学生に上がって、今こうしていつものように腹ごなしに寄ってただけやんか。

せやのになんでそないふたりして変な顔やねん。



おかしいやろ。



変や。

あかん!!

考えを辞めたらええ。

自分の中でぐるぐる回る思いがあった。



商店街のクジに当たり東京に行ったあの日がちらついて、胸がざわざわする。






「おかしいやろ…」










「なんで? お前が会いたい相手はあの子やろッ!!?」

ぐっと握られた指が肩に食い込んで記憶が一気に戻った。
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