一緒
だから彼女に会った時の時間は奇跡としか思えなかったんや。

 ザァァ

「なっ!こない強く降る!?降りますかっ!って誰もおらんのになに独り言とか」

真っ赤になる顔を恥ずかしいと急停車させてハンドルに埋めた。

しばらくして顔を上げると女の子がみえた。


うわ~ずぶ濡れやん。


最初は眺めてるだけやった。

でも。



「なにしてんねんッやめぇや自分!!」

 プップ-

『!!』

自分自身も彼女も同じぐらい驚いて、ただ自分自身でもありえへんかったからドキドキしてるだけやと思ってた。
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