一緒
せやけど…



「あの子ほっといたら神様にって」



あほかな。

自分でもおかしいなと思いながらも親父に電話して、親父から親父の知り合いの家を聞いてた。

電話が終わって「よし!」、なんて気合い入れて車の窓を開けて声を掛けた。

それが運命かもしれへんと思った。

意味が未だにわからんけど、彼女と一緒におりたかった。



「ナンパしたからやって、別に相手は忘れてる東京やもん」

「そないなこと本気で思ってんのか!?」

「さっきから何?もう熱いわほっといてよ」

熱くなる友人にわけがわかんなくて。

わかる気もするけど気がついたら負けやと思った。

三日前にプロポ-ズしたばかりやねんから。
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