一緒
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それから次の日もその次の日も光景が浮かんで眠られへんかった。

あの子はほんまに彼女なん?

 がしゃん

「わからんっ」

運んでいた食器を叩きつけ、安いから衝撃で罅が入ってしまった。

「痛た ああもう…くそっくそくそくそ……」

あの子の方が何倍も痛いやろ!?

俺はほんまに弱い奴や最低な奴や。

背中を丸めて泣いた。

あの子になんて声を掛けたらええのかいまだに決まってない-。

あの子が違うたらええのにとか。みたのは夢で、でも、せやからもう大阪に帰ったらええとか。

色々思った。
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