一緒
「名前を知らないから教えてくれなきゃ、事情なんて話せません!!」


「……そうか-」

「っ あなたわかってるんですか?出て行きますよ?」

「ええけど…きっと…泣くと思うわ」

「……っ」

自分自身ずるいと思う。けど、そう正直に言わな彼女は出て行ったきりになる気がした。

彼女は何一つ知らないから。

気持ちが向いてるとか。

彼氏らしい男に痛めつけられても彼女は彼女の世界で生きてる。

せやからなにもできんかった…。
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