愛しの狼君!!
「ハール!!
帰ろっ!!」
その声に
いすに座る彼が
腰を上げ
「美和ちゃん」
そういって
微笑んだ

元気だけが
とりえのあたし美和が
超純情王子ハルに
告ってから
もう1年

振られるの覚悟で
アタックしたのに
ハルはあっさりとOK
最初はビックリし過ぎで
「えっ・・・・・ホントに?」
って聞きなおしたほど
だって彼はこの学校1の
美少年君
彼のあまりにも美貌な姿に
皆は憧れの眼差しを
向けるしかなかった
人気者とは一味違う彼。

不良君たちにも一目置かれていた

そんな彼には
誰も告白しないって言うのが
女子の間で鉄則となっていた

……しかしあたしは見事に
その鉄則を破り今に至る

最初は先輩たちからの
嫌がらせや好奇の目に晒されていたけど
そんな様子を見かね
ハルがその威力を発揮したおかげで
あたしたちは見事に
公認カップルとなった

それだけではない
あたしが付き合ってからというもの
ハルに絡みやすくなったとかで
友達が一気に増えた。。。
すごいね
ハル君

しかし
そんなハルだけど
皆には絶対いえない
秘密があるわけで。。。。

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