紫陽花
進級
 
「ねえ。名前何てゆうの?」

「草下やで。」

バチっ

「いってえっ!」

「名字は知ってるから!名前は?」

「正樹やで。てか痛いんじゃ!殴るなやドアホ!」

「あたしの名前は〜〜〜〜だよ。よろしくね正樹。」

「殴ったこと謝らんかい!」

「またね〜♪」

そういってグラウンドから出ていく暴力女。

小学四年生。これが俺らの出逢い。

と言うことに気付くのには再会してから更に三年後のこと…
 
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