逢瀬を重ね、君を愛す
「………」
――…なんか…居心地が…
黙々と仕事をこなしていく2人に比べ、彩音は暇だった。
――なんか…面白そうなもの無いかな…
暇を潰せそうな物を求めて立ち上がる。
あまり音は立てないようにあくまでも、静かに。
きらびやかな屏風の裏を覗くと、本棚があった。
―――わ~本だ~古いなぁ…
ん?本か…うん。
有りかもしれない。
試しに1冊取ってみる。
「……みみず…」
開いた物は彩音の目には線がうねっているだけに見える。
それでも少しでも解読してみようと試しに少し読んでみる。
「これは…い…?いや、り かもしれない!あ、かぐやって書いてあるー!!
これ、かぐや姫かぁ!!」
と納得した様に本を掲げる。