逢瀬を重ね、君を愛す

知らない世界




聞こえる。



綺麗な笛の音。



とても上手。




今まで聞いたこともないのに、自然と切なくなる・・・



この悲しい調べは何?



「・・・ひ・・・れん・・・?」



音に誘われ、ゆっくりと目を開ける。
音のするほうへ視線を泳がせば、知らない男の子が横笛を吹いていた。





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