逢瀬を重ね、君を愛す
ニヤニヤと笑う清雅に彩音はまた赤くなる。

そんな様子を楽しむかのように清雅は彩音の肩に手を回した。


「ま、詳しい話は茶でも飲みながら聞かせてもらおうか」

「え!?な、なんであんたに話さなきゃならないのよ!!」

回された手を払い除けようとするが離れない。
変わりにぐっと耳に顔を近づけられ囁かれる。


「そんな楽しい話、俺が聞き逃すと思うか?」

「っ………清雅~~~~!!」


楽しんでるでしょ!!と叫ぼうとすると清雅に手で口を塞がれる。


「さ、行くぞ。彩音の部屋どこだよ」

「ん~~~!!!!」


押さえられた手を離そうともがくが敵うわけもなく、引きずられるように清雅に引っ張られて行った。
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