†買い取り彼氏†


本杉琉矢が案内する方へ
ついていく。



「ここがお前の部屋だ」



体育館の半分は
あろうものか、
ものすごい広さの部屋だ。


「……え?!私ここで暮らすんですか!?」

「当たり前だろ。俺のこと買ったくせに。一文無し」

「……あ……」



そういえば私はこの人の
せいで一文無しなんだ…

命あるだけいいが…


「だからお前は俺の援助がないと生きていけないだろ?」


「まぁ……」

「だから、お前は今日から俺の妻だ」

「……へっ?!?!」

「当然のことだろ」



本杉琉矢はそういって
この広い家のどこかに
消えた。



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